あの小川直也がアントニオ猪木に勧められ、1週間で7kgを減量し、肉体改造に成功したファスティングなる断食法。その体験談をご本人が語っていらっしゃいます。
「もう、二度と飲みたくないっていう味なんですよ。これを1日3回飲む。このジュースで栄養素は補給できるから空腹もなんとか凌げる。といっても、最初の頃は焼き肉とか思い浮かんでしょうがなかったけど(笑)。断食が終わったら体重が7kg
も減ってたんです。今回は意図した減量でしたね」
ただ、ここで重要なのは痩せたことではなく、体質を変える準備ができたこと。断食はスタート台に立つための前段階にすぎない。
「断食することで、肉体をリセットできるんです。いくら食事を減らしても、細胞は柔道時代のたくさん食べていた頃を覚えているんですよ。だから痩せても、細胞はすぐに戻ろうとする。もっと食べろと勧誘するわけ(笑)。それを根本から断ち切るために、一度カラダの中を空にすることが必要なんです。その後は体重を減らすために、食事制限していく。ファスティングをすると、食べたい衝動が抑えられるようになるんですよ。最初の1ヶ月で15kgぐらい減りましたね。ただ大切なのは、量の多い少ない以上に栄養のバランスに気を使うこと。欠けている栄養素があると、細胞は必要な栄養を満たそうとして、余分なものまで吸収するようになるんです。食事だけで栄養を摂るのは難しいから、サプリメントで補うことも考えていく」
結果、食事は和食中心になり、酒もほとんど口にしなくなった。
「油っこいものを避けていたら、食べられなくなったんですよ。見るだけで胃がもたれる(笑)。でも、あまりスイトックに考える必要もない。ストレスが溜まるのは翌ないから。メロンパンが好きなんだけど、1個300キロカロリーもある。こりゃ食べられないよなぁと思いつつ、この前いっぱい食べちゃったんだけど(笑)。まあ、これぐらいのほうが精神的にはいいんですよ」
ジョーク交じりに語るものの、 彼が絶えざる節制をしていることは、なによりも肉体が証明している。
「でも、これで完成ってことはない。この瞬間もすぐ過去になっていくわけだから。今のカラダに満足しちゃったら足踏みしかできない」
つまり、彼の肉体は、「常に前進する」という猪木イズムを具現化しているのだ。
「肉体は自分のものだから、どうにでもできる。機能を高めたうえで、カッコよさを追求したいね」
|